MEMBER(Media)
このサイトは一般公開向けコンテンツです。メディア等関係者の皆様は右上からログインしてご覧ください。登録方法はトップページ下をご覧ください。
ベントレー、クルーでの生産開始75周年を祝福
  • 1946年にクルーの生産ラインからベントレーMk VIが最初のモデルとして出荷されてから75周年を迎えました。
  • 以来、206のユニークなモデルと197,086台の車が手作りされ、これはベントレーの全生産台数の97%に相当します。
  • これを記念して、ピムスレーンにある本社工場には、Mk VIの前身でありクルー以前の最後のモデルであるMk Vが誇らしげに展示されています。
  • 現在、1日あたり85台という記録的な生産台数は、20年前の月間生産台数に匹敵し、世界で唯一、カーボンニュートラルなラグジュアリーカー工場で生産されています。
  • 持続可能な高級モビリティーのリーダーシップを目標とした野心的な計画は、2030年までにエンド・ツー・エンドでカーボンニュートラルを実現し、全モデルをバッテリー電気自動車に切り替えるまでに拡大します。

(クルー、2021年5月21日)ベントレーは、アイコニックな英国クルー工場での生産開始から75周年を迎えました。1946年5月にクルーで生産が開始される前にダービーで製造された最後の車であるMk Vが、ピムスレーン通り沿いに誇らしげに展示されており、かつてないスピードで生産されている現行モデルたちがその横を通って出荷されています。

この75年の間に、ベントレーの総生産台数の97%に相当する197,086台のラグジュアリーカーが生産されました。このことは、今世紀に入ってコンチネンタルGTやベンテイガなどの現代モデルが導入される前にはわずか38,933台しか生産されていないことを考えると、驚くべき台数といえるでしょう。

さらに、登録情報によれば、英国市場向けにクルーで生産された車の84%がいまも現役で現存し、その数は他に類を見ないほど増加しています。 ベントレーは現在、1日に85台の車を製造していますが、これは20年前の1ヶ月分の生産量にあたります。

この大きな成果について、製造部門担当の取締役であるピーター・ボッシュは次のように述べています:

「75年もの間、クルー工場はクラフトマンシップと品質の高さを誇るラグジュアリーカー工場の代名詞であり続けています。 その間、私たちは各国の王室のための車やユニークな特注品など、世界で最もアイコニックで魅力的な車を製造してきました。」

「75周年という金字塔は、工場そのものだけでなく、クルーでベントレーブランドを築き上げてきた従業員たちも称えるものであり、彼らの4分の3世紀にわたる献身に感謝と賞賛の意を表したいと思います。」

「近年の投資により、私たちはこの歴史的な工場を、一体的で現代的な施設へと生まれ変わらせました。カーボンニュートラルで革新的、環境負荷が少ないクルー工場は、ベントレーの伝統の良い部分を保ちつつ未来を見据えて設計されています。 多くのエリアにデジタル化された近代的な生産システムが導入されており、1946年から続く伝統的なクラフトマンシップの技を支えています。」

「パンデミックから慎重に立ち直る中で、お客様が再び私たちのユニークな工場を体験し、従業員に直接会っていただける日が来ることを楽しみにしています」。

ベントレーの歴史は1919年に遡りますが、クルーがベントレーブランドの物語に登場したのは1938年のことです。この年、ピムスレーン(工場の建つエリアの住所、クルー工場を意味する愛称)は、ジャガイモ畑から、戦争で重要な役割を果たした航空機用エンジン「マーリン」の重要な製造拠点へと変貌しました。クルーが選ばれたのは、アクセスの良さと技術の高い労働者が多くいたためで、1943年のピーク時には1万人以上の従業員が働いていました。

戦時中は自動車の生産が中止され、1946年にはかつての本拠地であるダービーでは新時代のジェットエンジンを製造していたため、新たな拠点が必要となりました。従業員には、塗装や防錆処理、ボディの取り付け、木工など、自動車製造に必要な技術を再教育しなければなりませんでした。

ベントレーのマーク VIは、クルー工場でされた生産最初の車であり、プレススチール製のボディシェルを標準装備した初めての車となりました。発売時に採用された4.3リッター直列6気筒エンジンは、1951年にはよりパワフルな4.6リッターエンジンにアップグレードされました。コーチビルド車も販売されていましたが、マークVIはベントレーの車生産の新時代の幕開けを告げるものであり、ベントレー史上最も売れた車の一つとなりました。

その後、現代に至るまで、Rタイプコンチネンタルや、ターボR、アルナージ、アズールなど、各時代のアイコニックなモデルがクルーで生産されてきました。

クルーのピムスレーンに最も大きな変化が訪れたのは、フォルクスワーゲングループがベントレーを買収した1998年のことでした。フォルクスワーゲングループは直ちに工場の近代化のために多額の投資を行い、成長の基盤を作りながら、ベントレーを今日の形へと変化させました。

ベントレーが1938年にクルーに進出して以来、ピムスレーンは、クルーの本社の中心的な役割を果たしてきました。現在では、高級車ブランドとしては初めてカーボンニュートラルを実現した、業界をリードする施設となっています。

ベントレーはピムスレーンに継続的に投資を行っており、今後数週間中にエンジニアリングテストセンターと研究開発ビル棟が開設され、電動化の未来に向かって活躍していきます。

自動車生産に関する野心的な計画が、画期的な「ビヨンド100」戦略の一環として発表されていますが、ベントレーは2030年までに完全にカーボンニュートラルになることを目指しており、その後もクルー工場を気候変動に配慮した工場へと変えていきます。

ベントレーは、2026年までにPHEVまたはBEVのみへと完全に電動化し、その後2030年までに全モデルをBEVに切り替える予定です。ベントレーは、業界をリードする「ビヨンド100」戦略に基づきビジネスのあらゆる側面を変革し、次の100年に向けて加速していきます。