ベントレー、カーボンニュートラル認証を更新し、大幅な炭素削減によりオフセット量を81%削減
- 認証更新は3年間カーボンニュートラルな事業所として活動したことを示し、オフセットを最初の認証から81%削減
- 電力とガスの供給源を、敷地内の太陽光発電を含む再生可能エネルギーで100%賄うことで、削減を達成
- クルー工場は、2019年にカーボントラスト社からPAS2060カーボンニュートラル基準の認証を受けた英国初の高級自動車工場
- 地域の物流用に再生可能燃料への追加投資、ハイブリッド車と未来のBEV用に敷地内に新たに130の充電ポイントを設置
グラスゴーで開催されたCOP26会議で世界がゼロエミッション輸送の未来を考える中、2030年までにエンド・ツー・エンドでカーボンニュートラルになるという目標を掲げた最初の高級自動車ブランドであるベントレーモーターズは、クルーの本社および事業所が、国際的に認知されているカーボントラスト社によるPAS 2060カーボンニュートラル使用の再認証を受けました。 これは、ベントレーが事業によって排出される二酸化炭素を削減するために行ってきた取り組みを反映したものです。
2019年に初めてカーボンニュートラルの認定を受けて以来、ベントレーはさらなる排出量削減のための投資を続けており、その結果、オフセットの使用量は同期間比で81%減少しました。従業員たちの熱心な取り組みと、パンデミックによる出張の削減により、ベントレーの業務におけるCO2排出量は、2019年の17,482tCO2eから2020年には3,341tCO2eに減少しました。測定の対象を広げてすべての出張と地方の3つのサテライトを含めたにもかかわらず、このような結果を得ることができました。
製造部門の担当取締役であるピーター・ボッシュは次のように述べています:
「この20年間、ベントレーは持続可能性に関し先駆的なアプローチをとり、高品質で環境負荷の低い、効率の良い製造施設をここクルーに設立しました。 私たちはカーボンオフセットを減らすことに尽力しており、私たちのチームは環境負荷を減らすための素晴らしいソリューションを毎年継続的に導入しています。 私たちの最終的な目標は、2030年までに気候変動に影響を与えない製造拠点を作ることです。
環境について事業全体で明確なミッションを掲げており、当社の事業をより正確に捉えるために測定の対象範囲を広げたにもかかわらず、車両1台あたりのCO2排出量を81%も削減したことは、当社のコミットメントとスピードを裏付けています。」
長期的な投資と先を見越した計画により、ベントレーが使用する電気とガスの100%が再生可能エネルギーになりました。クルーの敷地内にある7.7MWのソーラーアレイで発電するか、100%REGO認証(Renewable Energy Guarantee of Origin:再生可能エネルギー発電源証明)を受けた再生可能電力と100%RGGO認証(Renewable Gas Guarantees of Origin)を受けたガスを購入しています。 同時に、エネルギー効率の高い5.5MWのボイラー3基を導入したことより、電力消費量を大幅に削減し、グリーンガスの使用もより効率的になりました。
このグリーンエネルギーは、工場の操業を支えるだけではありません。 130の充電ポイントが工場内に設置されたおかげで、研究途中のハイブリッド車やBEVモデルも開発段階から充電が行われており、ゼロエミッション車やハイブリッド車を社用車制度で利用できるため、従業員の移動にも役立っています。
地域の物流も考慮されており、敷地内に34,000リットルの「Green D+」再生可能燃料タンクが設置されています。これにより、重量積載物車両やその他の電気を使用しない車両は、通常のディーゼル車と比較して物流車両のテールパイプからのCO2排出量を86%以上削減できる燃料で走ることができます。 車両や発電機による従来の燃料使用量は、高品質のカーボンスタンダードオフセット(Verra)によって補われています。
今回の成果は、歴史あるクルー工場をエネルギー効率と炭素効率の高い工場にするために約20年間取り組んできたことの結果です。施設の一部は1930年代から存在していましたが、1999年にベントレーは英国の自動車メーカーとして初めてISO14001環境管理規格を取得し、エネルギー効率を最大化して排出量を削減するために工場をアップグレードすることを継続的に行っています。
ビヨンド100戦略により持続可能性への取り組みが加速
クルー工場敷地内には、英国最大のソーラーカーポートがあります。 1,378台分の駐車スペース(16,426m²)をカバーするこのアレイは、10,000枚のソーラーパネルで構成され、2.7MWの容量があります。工場の屋根に設置された20,815枚のパネルと合わせると、現場のソーラーパネルの総発電量は7.7MWとなり、これは1,750軒以上の住宅をまかなえる量です。
ベントレーは現在、電動化への取り組みを加速させており、ビヨンド100戦略の一環として2025年に最初の完全電動車を導入する予定です。2021年にはベンテイガハイブリッドに加えてフライングスパーハイブリッドが登場し、2024年までにすべてのモデルにハイブリッド車を導入することを目指しています。