ベントレー初のフルバッテリー車、英国での生産を確約: サステナビリティ実現に向け今後10年で25億ポンドを投資
- サステナビリティ関連の大規模な投資により、未来に向けた基盤をクルー本社に構築、英国経済も後押し
- ベントレー初のバッテリー式電気自動車(BEV)を3年以内に発売予定
- BEVはベントレーが掲げる先進的な戦略「ビヨンド100」の主軸
- ビヨンド100戦略でラグジュアリーカーメーカーの新基準を確立
- 新構想「ドリームファクトリー」を発表、歴史あるクルー敷地内に大規模なグリーンフィールド投資を実施
- ベントレーの事業は「ドリームファクトリー」構想によってラグジュアリーカー生産における未来のベンチマークへと進化、唯一無二の顧客体験と従業員体験もさらに向上。職人技とデジタルマニュファクチャリングを融合し、どんなカスタマイズにもフレキシブルに対応
- クルーで生産される全車両について、生産活動による環境への影響を最小限に抑制する取り組みを実施
- 2030年までに全モデルの電動化とエンドツーエンドのカーボンニュートラルを達成
ベントレーモーターズは同社初となるフルバッテリーの電気自動車(BEV)を英国内で開発・生産することを確約するとともに、サステナビリティ実現に向け、今後10年で25億ポンドを投資すると発表しました。この決定は英国経済の大いなる活性化につながるだけでなく、ベントレーの全モデルの生産拠点として4千人の従業員を抱えるクルー工場にて、電動化への歩みが本格化することを示しています。
ベントレー初のBEVは2025年にラインオフが予定されています。BEVの発売によってベントレーの輝かしい歴史に新たな1ページが刻まれ、ビヨンド100戦略は重要な節目を迎えることになります。2020年にスタートしたビヨンド100戦略では、全ラインアップの電動化とエンドツーエンドのカーボンニュートラルを2030年までに達成するという先進的な目標が掲げられています。
この大規模な投資計画によってベントレーのプロダクトポートフォリオと歴史あるクルーの敷地も大きく変貌します。デジタル化と環境負荷低減を重視した世界トップレベルの次世代生産施設に業界最先端の工場が新設されます。
ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしています。
「伝統あるベントレーの歴史を振り返ってみても、ラグジュアリーセグメントを見渡してみても、ビヨンド100ほど大胆な計画はありません。わずか8年でBEVへの完全移行を目指すことを含め、組織全体のカーボンニュートラルを達成するという、意欲的かつ実現可能なロードマップとなっています」
「ベントレーは持続可能なラグジュアリーカーのベンチマークを確立するだけでなく、すべての事業活動でサステナビリティを実現することを目指しています。 ベントレー初のBEVをクルー工場で生産するということは、持続可能な未来に向けて英国クルーで長期的に活動を続けていくという意思表示であり、ベントレーのみならず、英国にとっても大変意味のあることです」
ベントレーモーターズの製造部門担当役員、ピーター・ボッシュ氏は次のようにコメントしています。
「今日という日はベントレーの近代史において最も重要な日です。この日を迎えることができたのは、クルーの従業員の献身的な働きと技術力のおかげに他なりません。そして、ここからがベントレーの新たな旅の始まりです。ベントレーはすでにラグジュアリーカー生産の頂点を極め、クルー工場は業界に先駆けてカーボンニュートラル認証を取得しています。今後は新たに
『ドリームファクトリー』構想を掲げ、2030年までに水、廃棄物、他の環境負荷を最小限に抑える取り組みを進めます。デジタル技術、フレキシビリティの向上、カスタマイズの新たなアプローチ導入によって、ベントレーならではの職人技、顧客体験、従業員体験はさらに向上するでしょう。クルー工場は進化を続け、ラグジュアリーカー生産における未来のベンチマークとなります」