BENTLEY

2024年9月11日

新型フライングスパー登場

第四世代のフライングスパーは、これまでのベントレーのセダンの中で最も高性能なモデル
782PS、1000Nmの新パワートレイン「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」が、4ドアスーパーカーを実現
0-100 km/hを3.5秒で達成（0-60 mphは3.3秒）
76 kmの電動航続距離、およびCO2排出量は33g/km
最大829kmの航続距離を実現
パフォーマンスアクティブシャシー、ベントレーダイナミックライド、オールホイールステアリングを採用
エクステリアの刷新には、新しいグリル、バンパー、ディフューザー、22インチホイールオプションとダークティントのブライトウェアが含まれる
インテリアの更新には、シートに新しい「プレシジョンダイヤモンドキルトパターン」と、ドアやBピラーに「プレシジョン3Dダイヤモンドレザー」が採用されています
全座席にポスチュラルアジャストとシートオートクライメートを備えた新しいウェルネスシートを提供
新しい電気アーキテクチャが、卓越したユーザー体験を提供するための最新技術との統合を可能に
車両に直接ダウンロードできるアプリ、「My Bentley App Studio」を導入トルク、パワー、加速、排出量のすべてで前世代のW12 Speedを凌駕
クルーにあるベントレーのドリームファクトリーでハンドクラフトされ、無限に近い数のカスタマイズが可能
新しいフライングスパーのダイナミックな能力を称える新作ムービーには、F1界の著名人たちが登場

ベントレーは、初の4ドアスーパーカーである新型フライングスパーを発表いたしました。新型フライングスパーは、20年近くにわたり究極のラグジュアリーセダンを代表してきたフライングスパーシリーズの第4世代です。パフォーマンス重視の「スピード」モデルで登場した新型フライングスパーは、ベントレーの新パワートレイン「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」を搭載し、驚異的な性能を実現しています。

一方でEVモードでは、最大76 kmまで静かに走行でき、ゼロエミッションゾーン（走行中にCO2を排出しない車のみ走行できるエリア）や市街地での走行に最適です。CO2排出量は前モデルのフライングスパースピードと比べて90%低減しています。加速を求める際には、ベントレーV8エンジンとeモーターの合計782PS（前モデル比147PS増）の出力により、0-100 km/hをわずか3.5秒（0-60 mphは3.3秒）で達成し、前モデルより0.5秒速くなりました。これらのスペックや、洗練された乗り心地、優雅さ、そしてラグジュアリーまでも兼ね備えた車両は世界でも少なく、4ドアスーパーカーとして高く評価される車両となりました。

エクステリアデザインは、2019年に登場した第三世代のフライングスパーの力強く優雅なデザインをほぼそのまま維持していますが、車両の内部は大きく変化しました。新パワートレインと、それに合わせた最新の電気アーキテクチャが搭載され、最先端の自動車技術が搭載されています。

フライングスパーのインテリアはすでに洗練されていますが、新型フライングスパーではキャビンがさらに進化しました。新しいステッチオプションや、3DダイヤモンドハイドがドアやBピラーまで広がり、空気の質を自動的に管理するエアーイオナイザーやすべてのシートにポスチュラルアジャストが追加されることで、さらなるパーソナライズの可能性が広がりました。また、遠隔で車両のロックが解除できるなどの便利な機能が備わったMy Bentley App Studioの導入により、これまでにないドライビング体験が可能となりました。

高いパフォーマンスと低排出量

フライングスパースピードの新パワートレイン「ウルトラパフォーマンスハイブリッド」全輪駆動システムは、先進的な600PS 4.0リットルツインターボV8エンジンと、190PSの電動モーターを8速デュアルクラッチトランスミッションを巧妙に組み合わせています。スポーツモードでは、最大出力782PSと最大トルク1,000Nmを発揮し、電動モーターの瞬時のトルクがクロスプレーンV8エンジンの力強いサウンドを引き立てます。前モデルと比較して、新型フライングスパースピードは低回転時からより高いトルクを発揮し、全回転域でのピークトルクと出力が向上しています。システムトルクは、前モデルのW12搭載フライングスパースピードと比較して11％以上増加し、900Nmから1000Nmに向上しました。また、システムパワーも19％増加し、659PSから782PSになりました。これにより、新型フライングスパーはこれまでで最も強力なベントレーセダンとなりました。新しい600PS、800NmのV8エンジンは、従来の真空システムを排除し、350バールの燃料噴射圧を採用して、クリーンな燃焼と改善された排出量を実現しています。電動モーターによってターボラグが解消され、ツインシングルスクロールターボチャージャーを使用することで、システムがよりシンプルになり高温での運転が可能となり、排出量が最小限に抑えられています。そのため、シリンダーのディアクティベーションハードウェアは不要で、電動モーター使用時にはエンジンを完全にオフにすることができます。

EVモードでは、電動モーターが190PSと450Nmのトルクを発揮するため、交通のスピードに遅れずについていくことができます。また、25.9 kWhのバッテリーは、電気のみで最大76 kmの走行距離を実現（EUサイクル基準）。V8エンジンと電動モーターを組み合わせることで、新型フライングスパーは合計で829 kmの走行距離を実現しています。フル電動モードは、最高140 km/hの速度で利用可能で、アクセル開度は最大75％まで対応しています。バッテリーは、充電器とバッテリー容量の大幅な改善により、最短で2時間45分で完全に充電でき、11 kWのピーク充電パワーを提供します。

パワートレインシステムは、選択したモードに応じてエネルギーの流れを管理します。これには、EVモード、電動ブースト、回生ブレーキが含まれます。特に、新型フライングスパーにとって最も重要な「チャージモード」があり、これはエンジンが車輪を駆動しながら同時にバッテリーを充電します。

ベントレーパフォーマンスアクティブシャーシは、フライングスパースピードの標準装備です。この新しいセットアップの特徴には、ベントレーダイナミックライドやオールホイールステアリング、電子制御のリミテッドスリップデフが含まれています。また、新世代のESCソフトウェアにより、さまざまな運転スタイルに対応し、すべての条件で信頼性の高いトラクションを提供します。新型フライングスパーではリア寄りの重量配分（48.3:51.7）により、シャーシシステムとESCは機械的に最適化されたプラットフォームを提供し、最終的な完成度を高めています。システムは、センターデフを介して前後のアクティブトルクベクタリングを行い、ブレーキを使用して各アクスルの精密ベクタリングを行います。

進化したツインバルブダンパーにより、縮み側と伸び側の減衰を個別に調整できるようになり、コンフォート、ベントレー、スポーツの各モード間でダイナミックな性能が明確に分かれています。前モデルのスポーツモードにおけるボディコントロールは維持されつつ、コンフォートモードでの乗り心地は大幅に改善されています。

表現力豊かで個性的なデザイン

新型フライングスパースピードは、最新のデザイン改良によってより際立っています。グラファイト仕上げのブライトウェアが、エクステリアにスポーティで技術的な印象を与え、新しいスピード専用のグリル、フロントバンパー、リアディフューザーが新鮮で力強い外観を創出しています。スタイリングスペシフィケーションのエアロパッケージはボディカラーで仕上げられており、オーナーはカーボンファイバー仕上げも選択することが可能です。

また、新しいLEDウェルカムランプがドアに内蔵されており、フロントドアを開けると、地面にベントレーウィングのアニメーションロゴが投影されます。この新しい技術は、ベントレーの「ライトスカルプチャー」技術の最新の展開であり、以前はマリナーによってコーチビルドされたバトゥールクーペで初めて導入されました。

新しい22インチの10スウェプトスポークホイールは、グレーペイント、ブライトマシン仕上げ、ブラックペイントの2つの仕上げがあり、また、2つの異なるデザインの22インチホイールが、ペイント仕上げ、ブラックペイント、ダークティント、ペイルブロガーサテン仕上げで選択が可能です。

広々としたキャビン内では、ベントレーの著名なデザインと職人技が楽しめます。シートデザインには、3Dダイヤモンドキルティングとシート中央部の改良されたパーフォレーションパターンが施されています。触感に優れたプレシジョン3Dダイヤモンドレザーがドア内側とBピラーを覆い、外装のダークティントブライトウェアと相まって、新しいオプションのダーククローム仕様のトリムが現代的な美学を提供し、キャビンに優美な雰囲気を与えます。これにはドアハンドル、スイッチ、スピーカーグリルなど、キャビン内の様々な部分が含まれます。新しいドライバーインスツルメンテーショングラフィックスがデザイン強化をする一方で、評価の高いベントレーローテーションディスプレイも引き続きオプションとして提供されています。12.3インチの高解像度ディスプレイ、3つのアナログダイヤル、または途切れのない手作りのヴェニヤから希望の面を選択できます。お客様は、数十億のカスタマイズオプションから選択できるだけでなく、ベントレーのビスポークおよびコーチビルディング部門であるマリナーによって無限のカスタマイズが提供されます。お客様が自分の好みや個性に合わせたユニークなフライングスパーをオーダーできる可能性を秘めています。

カラーは101色のペイントカラーから選べるだけでなく、ベントレーの過去のカラーも選べ、カスタムペイントマッチングも可能です。内装では、22種類のメインレザーハイドカラー、11種類のセカンダリーレザーハイドカラー、4つのカラースプリットがあり、レザーだけで700以上のカラーの組み合わせが可能です。さらに、コントラストステッチやパイピング、特注機能を追加することもできます。レザーに加えて、8種類のウッドヴェニヤと3種類のテクニカルフィニッシュが用意されており、単色またはデュアルフィニッシュとして使用でき、内装のレザーや外装のペイントカラーに合わせて塗装することも可能です。

また、新型フライングスパーには、3種類のオーディオシステムが用意されています。標準システムは10スピーカーと650ワットで構成されています。高品質な音響体験を求める方には1,500ワット・16スピーカーのBang & Olufsenシステムがあり、イルミネーテッドスピーカーグリルが特徴です。本格的なオーディオ体験を求める方には、2,200Wの出力を持つNaimの19スピーカーシステムが用意されています。このシステムには前席に組み込まれたアクティブバス・トランスデューサーと8種類の音響モードがあり、より深い音質を実現します。また、ウインドスクリーンとサイドウインドウには防音性能の高いラミネート・アコースティックガラスが使用されており、外部の騒音が9デシベル減少しています。

利便性、ウェルネス、安全性

第4世代のフライングスパースピードは、最新の電気アーキテクチャを採用しており、インフォテインメントとドライバーアシストのテクノロジーにおいて大きな進化を遂げています。その結果、ウェルネス、運転支援、インフォテインメントシステム、コネクテッドカーサービスにおいてシームレスな体験が提供されています。

フライングスパーでは初めて、オプションの「ウェルネスシーティングスペシフィケーション」が全席に対応しています。これには、シートの自動温度調整とポスチュラル調整機能が含まれており、ゾーンごとのヒーターとベンチレーターで完璧な体温を測定＆維持し、旅の途中で乗員の筋肉への圧力を心地よく、スムースに変化させることで疲労を最小限に抑えることができます。

運転席のインストルメントパネルに表示される環境ディスプレイは、セミアシストモードでの運転をサポートし、車間距離の維持や進路変更などの情報をドライバーに知らせ、他車に対してどのように反応しているかを表示します。周囲の環境を認識できる機能が車両に備わることにより、最新式のインテリジェントパークアシストで速度を制御しながら自動で駐車できるようになりました。

ドライバーと乗客のウェルネスと快適性は、エアコンシステムの改善によりさらに向上しています。新たにエアーイオナイザー、微粒子フィルターが追加され、車両内外のエアクオリティが表示されます。また、システムは車両のカーナビゲーションと連動し、トンネルに入った際などに空調を調整して車内のエアクオリティを保つなど、必要に応じて循環・調整します。

基本的な機能では、ワイヤレスApple CarPlay、ワイヤレスAndroid Auto、そして地図のオンライン更新機能が改善されました。さらに、スマートフォンと接続することで、以下のコネクテッドカーサービスも利用可能となりました。

リモート充電ステータス: 車両の充電が完了したかどうか、充電の残り時間などを監視し、充電を開始したり停止するなどの操作が可能
リモートパークアシスト: スマートフォンから車両の駐車や出庫をリモート操作が可能
リモートキャビンプレコンディショニング: ドライブ開始前に車内の温度を設定し、シートヒーターを含む快適な環境を整えることが可能

今後、毎年新たな機能が追加される予定です。例えば、青信号予測機能（信号が赤から青に変わるタイミングを予測し、信号待ちのストレスを軽減する機能）があり、これはアメリカやヨーロッパの主要都市で徐々に導入されています。この機能により、都市の中心部を魔法の絨毯のようにスムースに通り抜けることが可能となります。

新しいMy Bentley App Studioは、ベントレーのデジタルエコシステムに新たに追加された機能です。これにより、お客様はスマートフォンを使わず、インフォテインメントシステムに直接ダウンロードできるさまざまな車両用およびサードパーティー製アプリケーションにアクセスできます。アプリケーションには、音楽、動画、ゲーム、ナビゲーション、駐車、充電などが含まれており、運転中でも安全かつ確実に使用することができます。アプリケーションの内容は市場ごとに特化して提供されています。アプリケーションのポートフォリオは、各市場に合わせて調整されています。

Spur of The Moment

新型フライングスパーの発売を祝して、ベントレーはモータースポーツ界の著名人たちにムービーに登場してもらいコラボレーションをしました。1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルと、ウィリアムズF1アカデミーの若手ドライバー、リア・ブロックが共演し、サーキットでダイナミックなパフォーマンスを披露します。また、ムービーの最後には、かつてF1ドライバーであり、現在は解説者のマーティン・ブランドルが登場し、2001年のル・マン24時間レースでベントレーEXPスピード8をドライブした姿がサプライズでご覧いただけます。