V8パワーで飛躍するベントレーフライングスパー
- 「世界最高のラグジュアリー4ドアグランドツアラー」に人気のモデルが登場
- 顧客調査により、ショーファーカーからドライバーズカーへと使用目的が変化していることが判明
- 4.0リッターV8ツインターボガソリンエンジンが550PS、770Nmを発揮
- 0-100km/h加速4.1秒、最高速318km/h
- 気筒休止はわずか20ミリ秒、瞬きの10分の1
- 航続距離640km*以上、CO2排出量削減
- W12モデルより100kg軽量化し、重量配分の改善と敏捷性の向上を実現
- クワッドエキゾーストフィニッシャーを標準装備、
マリナードライビングスペシフィケーションの22インチグロスブラックホイールをオプション装備 - 製造拠点となるクルー本社は高級自動車メーカー初のカーボンニュートラル工場
- 日本でのメーカー希望小売価格は22,121,000円(10%消費税込み)
デリバリーは2021年第2四半期を予定
「世界最高のラグジュアリーセダン」を謳うベントレーフライングスパーに新型のV8モデルが登場します。ブランドの象徴とも言えるW12エンジンに加え、高い人気を誇るV8エンジンの追加により、ラインアップの充実を図ります。
この10年間でお客様の動向は様変わりし、フライングスパーをショーファーカーとしてではなく、人を乗せて自らハンドルを握るためのドライバーズカーとして使用される方が大幅に増加しました。アメリカと中国で実施された2件の顧客調査をはじめとする世界的な調査で、40%以上のお客様が週に1度は後席に人を乗せて自ら運転するという結果が報告されています。こうした調査結果に基づき、新たな4ドアグランドツアラーの在り方をドライバー目線で見つめ直し、新型V8が誕生しました。贅沢な作りと最新テクノロジーとが織り成す極上のインテリア空間はもちろん健在です。
運転するための車として進化したフライングスパーV8は敏捷性が向上し、エンジンはこれまで以上に個性豊かなサウンドを響かせます。航続距離の延長に伴い、CO2排出量が削減されていることも大きな魅力です。
このクルマの心臓部はベントレーの4.0リッターV8ツインターボエンジンで、最高出力は550PS(404kW)。ツインスクロールターボの恩恵を活かし、2000rpmに達する直前に770Nmという最大トルクを発生します。
このV8エンジンでは燃費性能を最大限に引き出すため、エンジン低負荷時、つまりトルクが235Nm未満で、エンジン速度が3000rpm未満の場合、8気筒のうち4気筒が休止します。気筒休止は約20ミリ秒という瞬きの10分の1の時間で行われるため、乗員が気づくことはありません。
W12モデルより100kg軽量なフライングスパーV8は、俊敏性と応答性が一段と向上し、V8ならではの走り味をもたらします。V8モデルには最新のパワートレインとシャシーが採用され、アダプティブエアサスペンション、トルクベクタリング・バイ・ブレーキ、ドライブダイナミクスコントロール、電動ステアリングなどが標準装備されます。さらに軽快な走りをお望みのお客様には、ベントレーがいち早く採用した48V電動アクティブアンチロール技術(ベントレーダイナミックライド)や、エレクトロニックオールホイールステアリングの搭載をお勧めします。
新型フライングスパーV8には4シート仕様と5シート仕様があり、どちらを選択しても、ドライバーや乗員がクラストップのインテリジェントなテクノロジーを直感的に操作できます。
エンジニアリング担当役員のマティアス・レイブ博士は次のようにコメントしています。「当社の調査結果やお客様のご意見、クルマの使用目的の変化などを踏まえて設計された新型フライングスパーV8は、ドライバーが求める性能を提供しつつ、豪華リムジンのような洗練性、快適性、最新技術で乗員をもてなします」
「フライングスパーシリーズは威風堂々としていながらも実に優雅なクルマです。ベントレー伝統のデザインが息づき、最高峰の職人技が注ぎ込まれ、本物の素材とディテールへのこだわりにあふれています。新型フライングスパーV8には最新のトライバーアシストシステムとインフォテインメントシステムも搭載され、どんなときも乗る人の安心安全とくつろぎのひとときをお約束します」
最新の高効率V8パワートレイン
ベントレーの4.0リッターV8ツインターボエンジンは最高出力550PS(404kW)。ツインスクロールターボの恩恵を活かし、2000rpmに達する直前に770Nmという最大トルクを発生すると、その分厚いトルクを4500rpmまで維持します。
ツインスクロールターボは、タービンハウジング内に独立する2つのパラレルフローチャンネルを備えているため、低速域から強大なトルクを発生させることができます。 ツインスクロールターボをエンジンのV字内側に搭載し、エンジンからターボチャージャーへの排ガスの移動距離を最小限に抑えることで、素早いレスポンスと高効率を実現しました。
スロットル開度が小さいときは、ダムに水を蓄えるかのように、ターボチャージャーが過給圧を蓄え、アクセルを踏み込むと即座にその過給圧を利用します。これによってスロットルレスポンスが格段に向上し、エンジンが持つポテンシャルが最大限に引き出されます。シリンダーボア内部には応力と摩耗への耐性を高めるために、大気プラズマ溶射を用いて、丈夫でありながら、わずか150ミクロンの薄さの鉄の膜を生成しています。
90度のバンク角、クロスプレーンクランクシャフト、完璧なバランスの8気筒によってV8エンジン特有のサウンドが生まれ、0-100km/h加速4.1秒、最高速318km/hという文句なしのパワーが発揮されます。
このV8エンジンでは燃費性能を最大限に引き出すため、エンジン低負荷時、つまりトルクが235Nm未満で、エンジン速度が3000rpm未満の場合、8気筒のうち4気筒が休止します。気筒休止は約20ミリ秒という瞬きの10分の1の時間で行われるため、乗員が気づくことはありません。
燃費が最大16%向上した結果、航続距離が延び、給油回数が減り、より環境に優しくなったことも、お客様にとって大きなメリットとなります。
ドライバー目線で俊敏性を向上
W12モデルより100kg軽量なフライングスパーV8は、俊敏性と応答性が一段と向上し、V8ならではの走り味をもたらします。
V8モデルには最新のパワートレインとシャシーが採用され、アダプティブエアサスペンション、トルクベクタリング・バイ・ブレーキ、ドライブダイナミクスコントロール、電動ステアリングなどが標準装備されます。
フライングスパーV8は卓越したハンドリングを実現するため、中空で軽量タイプのアンチロールバーを前後に搭載しています。また、最先端のアダプティブシャシーには、ベントレーがいち早く採用した48V電動アクティブ・アンチロール・コントロール・システム(ベントレーダイナミックライド)や、エレクトロニック・オールホイール・ステアリングをオプションで搭載できます。
ベントレーダイナミックライドは乗り心地と横方向のロールを調整するシステムです。各車軸両端のホイールをデカップリングすることによって過度の振動を和らげ、コーナリング時には0.3秒で最大1300Nmのアンチロールトルクを加えてボディの安定性を維持します。
エアサスペンションには、先代フライングスパーと比べて空気量を60%多く確保できる3チャンバーエアスプリングが採用されています。このエアスプリングは、ドライバーが選択したモードに応じ、スポーツ走行向きの硬めのバネ設定からリムジンのような贅沢な乗り心地まで、幅広く対応します。
フライングスパーに初導入されるオプションのエレクトロニック・オールホイール・ステアリングは、高速走行時の安定性と市街地走行時の操縦性を向上させます。低速走行時は、このシステムにより後輪が前輪と逆方向に操舵されます。それによりホイールベースの短縮効果が生まれ、回転半径が小さくなって敏捷性が向上し、驚くほど楽に駐車できます。
高速走行時には前輪と同じ方向に後輪が操舵され、追い越しや車線変更の際の安定性が確保されます。エレクトロニック・オールホイール・ステアリングが、高速時の自信に満ちた走りと低速時の扱いやすさを両立させます。
デザイン、クラフトマンシップ、最高の素材の競演
新型フライングスパーの大胆なエクステリアデザインには、一目でベントレーと分かる新たなビジョンが息づいています。第2世代よりもホイールベースが130mm長くなった新型フライングスパーは存在感が向上し、側面全体の流れるようなラインが骨太な逞しさを醸し出します。
エクステリアカラーには、フライングスパーV8のキャラクターとボディラインを引き立てるために選び抜かれた7色を標準設定。60色以上の豊富なオプションカラーから選択することも、マリナーに自分だけのエクステリアカラーをオーダーすることも可能です。ブラックラインスペシフィケーションを選択すると、エクステリアのブライトウェアがモダンな雰囲気のブラックに統一され、新しくなったスタイリングスペシフィケーションを選択した場合は、エクステリアのスポーティ度がさらに高まり、フライングスパーV8の比類なき走行性能が一段と向上します。
エクステリア装備としてはペイント仕上げの20インチ10本スポークアロイホイール、V8ウィングバッジ、クワッドエキゾーストパイプなどが標準設定され、インパクトのあるリアデザインを演出します。
新型フライングスパーV8のインテリアにはベントレーの職人技が惜しみなく注ぎ込まれ、極上のラグジュアリーとイノベーションが盛り込まれたモダンな空間を作り上げます。スタイリッシュかつ個性的な室内に相応しく、シートの座り心地は快適の極み。シートレザーは5色から選択可能です。ロアコンソールからフェイシアにかけては、ベントレーウィングをイメージしたデザインが光ります。カラースペシフィケーションを指定すれば、レザーがさらに10色と、インテリアのデュオトーンカラーが2種類追加されます。
広々としたインテリア空間を演出するのはダッシュボードからドアへとなだらかに続くウッドパネルです。標準設定のCrown Cut Walnutはストレートカットを用い、モダンな雰囲気に仕上げられています。ウッドパネルは他にも7種類用意されており、「ハイグロスカーボンファイバー」というテクニカルフィニッシュを選択することもできます。好みのウッドパネルでデュアルヴェニアを指定したり、フロントセンターコンソールにコート・ド・ジュネーブの装飾をプラスしたりすれば、キャビンのオーダーメイド感がさらにアップします。
新型フライングスパーV8にも、業界初となったベントレーローテーションディスプレイを搭載可能です。エンジンスタートボタンを押すと、ダッシュボード中央のウッドパネルが回転して12.3インチのタッチスクリーンが現れ、カスタマイズ可能な3種類のウィンドウがタイル表示されます。ローテーションディスプレイをさらに回転させると、2つ目の面にはエレガントなアナログメーターが3つ現れます。外気温計とコンパスとクロノメーターです。3つ目の面はシンプルかつシームレスなウッドパネルです。デジタル表示が一切なくなり、周囲との一体感が増します。
後席には、優美な素材で彩られた新設計のタッチスクリーンリモートが装備されます。コンソールに一体化されていて目立ちませんが、ボタンひとつで簡単に取り外しできます。このタッチスクリーンリモートを使い、ブラインド、リアシートのマッサージ機能、リアのクライメートコントロールなど、様々な機能を操作できます。ムードライティングなどの設定も保存できます。
モダンラグジュアリーに溶け込む革新的技術
新型フライングスパーにはドライバーと同乗者が直感的に操作できるクラストップのインテリジェントなテクノロジーが採用されています。
オプション装備としては、リアシートエンターテインメントタブレット*、Naim for Bentleyをはじめとするオーディオシステム、豪華な車載式2ボトルドリンククーラーなどが設定されていますので、移動中に仕事をするにしろリラックスするにしろ、リアキャビンで思い通りのひとときを過ごすことができます。
新しくなった冷蔵機能付きボトルクーラーは、左右後席の間のセンターアームレスト後方に装着されます。+6°Cから-6°Cの2段階の冷蔵機能があり、330mlのソフトドリンクなら6本、500mlのボトルなら4本、750mlのシャンパンボトルなら2本収納できますので、ドライブのお供に最適です。このボトルクーラーはデザインが一新されてコンパクトになり、先代フライングスパーのときよりもトランクスペースへの張り出しが少ないため、420リットルというトランク容量をたっぷりと使用できます。
4シート仕様の場合はフロントコンソールがリアまで伸長され、後席乗員に様々なメリットがもたらされます。デザイン性、快適性、高級感を最も堪能できるのが4シート仕様です。このコンソールには5インチタッチスクリーンリモートの収納場所が新設されているほか、ツインカップホルダーや収納スペースもプラスされます。オプションでワイヤレス充電ポートの取り付けも可能です。リアアームレストにはブライトメタルフィニッシャーが装着され、USBポート2つと12V電源ソケット1つが目立たないように配置されます。
前席の背もたれ裏側には電動式ピクニックテーブルが収納されており、ボタンを1回押すだけで展開します。ウッドパネル面が下がり、テーブルが水平になると、レザーで彩られたテーブル表面に、筆記具を置くためのくぼみが設けられているのが見て取れます。ボタンを押し続けると、ピクニックテーブルが元の位置にスムーズに収納されます。
益々高まるフライングスパー人気
すべてのフライングスパーは、高級自動車メーカー初のカーボンニュートラル工場であるクルー本社で製造されます。日本でのメーカー希望小売価格は22,121,000円(10%消費税込み)となります。ご注文は現在受付中であり、納車開始は欧州および英国で2020年末頃、日本では2021年第2四半期頃を予定しています。
ラグジュアリーにもクラフトマンシップにも一切妥協することなく、ドライバーズカーとしての乗り味と実用性を一段と向上させた新型フライングスパーV8。これが、さらに魅力を増した世界最高レベルのラグジュアリー4ドアグランドツアラーです。